H&K USP
堅実さを追求して設計されたハンドガン
USPは、H&Kが1993年に開発したダブルアクションのハンドガンだ。ここでは、USPの特徴とバリエーションを、掲載時点の情報で整理する。
USPの要点まとめ
- H&Kが開発した、堅実さを追求したポリマーフレームのハンドガン
- 元々は.40S&W弾向けで、9x19mmや.45ACPにも変更できる
- P8はドイツ連邦軍の制式ピストルで、日本のSATなども採用
- Mk.23は、USPをベースに開発された
| モデル | 特徴(掲載時点) |
|---|---|
| USP | 1993年開発。ダブルアクションのハンドガン |
| P8 | ドイツ連邦軍制式。9x19mmパラベラム弾モデル |
| P10 | USPコンパクトをベースとしたモデル |
| P12 | USPタクティカルの.45ACP弾モデル |
USP(ユニバーサル・セルフローディング・ピストル:Universal Self-loading Pistol)とはドイツを代表する銃器メーカーH&K(ヘッケラー&コッホ)が1993年に開発したダブルアクションのハンドガン。9x19mmパラベラム弾モデルはP8という名称でドイツ連邦軍の制式ピストルとなっている息の長いハンドガンである。日本でもエアガンとしてモデルアップされており知名度が高い。
USPは、息の長いハンドガンとして知られる。そのため、軍や警察のほか、エアガンでも人気が高い。
VP70の失敗とUSP開発の背景
H&Kは1970年に世界初となるポリマーフレームオートのVP70を開発していたが、時代が早すぎたのか売れ行きは芳しくなく、また実用面での問題の多さや実射性能の低さなどがアメリカ軍トライアルにて露呈することとなり商業的に失敗となっていた。
VP70は、時代が早すぎたとされる。また、アメリカ軍のトライアルで、実射性能の低さなども露呈した。そのため、H&Kは次の開発に慎重だった。
自社では失敗に終わったポリマーフレームオートであるが、1980年代にグロックが成功を収めるのを見て、ポリマーフレームオートはやはり外せないジャンルであると確信したH&Kは新たな設計のハンドガンの開発を再開する。もう失敗はできないと考えたH&Kは、革新的な技術投入や独自機構を生み出してきた同社としては珍しく、堅実で確立された旧来的な技術やシステムを用いた銃の開発に取り組み、結果として後にH&K製ハンドガンの基幹となるUSPを完成させた。
グロックの成功を見て、ポリマーフレームの重要性を確信したという。一方、新しい機構ではなく、確立された技術が選ばれた。そのため、堅実な設計につながった。
USPが対応する弾薬
USPは元々.40S&W弾の使用を考えて開発されたが、バレルを含むスライドセットや対応マガジンに切り替えることで9x19mmパラベラム弾や.45ACP弾にも変更ができる。これはアメリカ市場で通用するポリマーフレームオートを目指した結果、9mmよりもストッピングパワーの強い弾薬に対応できることを想定した開発が進められたことによる。
アメリカ市場で通用するよう、強力な弾薬への対応が想定された。例えば、スライドセットとマガジンを替えれば、弾薬を変更できる。
USPの操作系と現代的な設計
USPはポリマーフレームオートながらハンマーやマニュアルセーフティーを備えM1911と同様の操作としており、ピストルとしての確実な動作性やわかりやすい操作感を重要視している。これは先述した、革新さより堅実な手法を取りたかったこととアメリカ市場を考慮してのことだろう。しかし現代的な設計思想も取り入れられており、マガジンキャッチを利き手に関係なく操作できるようにしたり、コック&ロックとデコッキングが可能なセーフティー(コントロールレバー)を備えるほか、ハンドガンでは世界初となるタクティカルマウントの標準装備など、USPは決してH&Kらしくないハンドガンとはならなかった。
M1911と同様の操作を取り入れたのは、確実な動作性のためだ。一方、マガジンキャッチは利き手を選ばない。また、タクティカルマウントも標準装備だ。
バリエーション豊富なハンドガン
USPは様々なバリエーションを持つハンドガンである。開発当時並行して進んでいたアメリカ特殊作戦軍USSOCOMのトライアル向けのMk.23は、USPをベースに開発されていることで有名である。また数種類の弾薬に対応しているだけでなく、コンパクトモデルや長銃身モデル、競技モデルから軍用警察用のプロフェッショナルモデルまで多岐にわたる。
P8
ドイツ連邦軍に制式採用されるモデルで、基本的な設計はUSPと変わりないものの軍部の要求を取り入れた改修が施されている。
P8は、ドイツ連邦軍に制式採用されたモデルだ。そのため、軍の要求に合わせた改修が加えられている。
・コントロールレバーの操作順序
・バレルのライフリングの変更
・半透明のポリマー素材マガジン
ドイツ連邦軍の特殊部隊ではコントロールレバーの機能をデコッキングのみとした派生型のP8コンバットなども存在する。また、ドイツ連邦軍以外にも日本では警察の特殊部隊SATや陸自の特殊作戦群、韓国では海洋警察特別攻撃隊が採用している。
P10とP12の違い
P10
ドイツ連邦軍に制式採用されたUSPコンパクトをベースとしたモデル。グリップの形状がUSPコンパクトと若干異なっている。ドイツ警察や他の法執行機関でも採用されている。
2001年に開発されるP2000は、P10をベースにグリップしやすい小型改良版として誕生した。
P12
USPにサプレッサー装着可能なバレルやマッチトリガーを備えたUSPタクティカルのうち、.45ACP弾モデルをドイツ連邦軍制式採用名としたもの。主に特殊部隊用のハンドガンとされている。
P12は、主に特殊部隊用とされるモデルだ。例えば、サプレッサーを装着できるバレルを備える。
USPのガスブローバックモデル
VFC Umarex H&K P8A1 ガスブローバック ピストルはこちら
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エアガンでも、P8A1やUSPのモデルが入手できる。なお、内容は2019年10月の掲載時点のものだ。
H&K USPに関するよくある質問(Q&A)
Q. USPとは何ですか?
H&Kが1993年に開発した、ダブルアクションのハンドガンだ。USPは、Universal Self-loading Pistolの略になる。
Q. どんな弾薬を使いますか?
元々は.40S&W弾向けだ。ただし、9x19mmパラベラム弾や.45ACP弾にも変更できる。
Q. P8とは何ですか?
9x19mmパラベラム弾モデルの、ドイツ連邦軍での制式名だ。コントロールレバーの操作順序などが改修されている。
Q. P10とP12の違いは何ですか?
P10は、USPコンパクトをベースにしたモデルだ。一方、P12は、USPタクティカルの.45ACP弾モデルになる。
Q. Mk.23との関係は?
Mk.23は、USPをベースに開発された。アメリカ特殊作戦軍USSOCOMのトライアル向けのモデルだ。
Q. 日本でも採用されていますか?
警察の特殊部隊SATや、陸自の特殊作戦群が採用している。また、韓国では海洋警察特別攻撃隊も採用している。
Q. USPのガスブローバックはありますか?
VFC Umarexから、P8A1やUSPのモデルが出ている。ただし、在庫は商品ページで確認したい。










